2017年7月13日〜7月15日 北岳(3193m)・間ノ岳(3189m)
「南アルプス初体験・国内2番目の高峰に登る」
広河原〜白根御池小屋〜草すべり〜北岳〜中白峰〜間ノ岳〜北岳〜右俣コース〜大樺沢二俣〜広河原
3日目最終日-(1)
 北岳山荘〜北岳〜北岳肩の小屋〜小太郎尾根分岐〜右俣コース〜大樺沢二俣〜広河原荘 
▲北岳山荘から富士山を見る
▲陽射しを受ける間ノ岳(手前に北岳山荘が見える)
 平成29年7月15日(金) 天気 晴れ
 ■出発時間:午前4時15分(北岳山荘)
 ■メンバー:単独
 
午前3時半頃だろうか、寝息の音はゴソゴソと人が動く音に変わり、次第にその発信源は周囲へと広がる。私も未だ真っ暗だが隣の人が寝ているので静かに立ち上がりトイレと洗面を済ませ、出発準備をする。
 小屋での朝食は5時からなので食べれない、無料のお湯をテルモスに入れ、一昨日甲府駅で買ったパンがあったのでホットコーヒを作って北岳山頂でモーニングにしようと山荘を後にする。
 気温は思ったより低くないのか、ダウンまでは必要ない。二枚重ねしたTシャツに長袖のシャツで十分だ。
 薄暗い景色は、次第に明るくなってきて雲海に浮かぶ富士山のシルエットが朝焼けのピンクの縞を背景にしてとてもきれいなのでしばらく見とれた。
 日の出はちょうど北岳の裏になるので見るチャンスはなさそうだが、間ノ岳の徐々に赤く染まってゆくモルゲンロートに堪能できた。
 山頂直下の丸太がある場所まで来ると上から複数のグループの登山者が降りてくる。
 北岳肩ノ小屋に宿泊して方たちだろう。
 いよいよ山頂に立つと360度の絶景を目にする。昨日はガスで何も見えなかっただけに感動は増していた。仙丈ケ岳甲斐駒ヶ岳、その後ろには薄っすらと北アルプスの峰々、そして鳳凰山と奥には八ヶ岳まで見渡せる。そして日本で二番目に高い峰の頂上で富士山を見ながらモーニングができるとは、何と贅沢なことだろうか。
 このまま夕焼けまでいたい気分だが、そうもゆかない。未練を断ち切れずに下山を始める。何度も振り返りながら北岳肩ノ小屋に着く。もうほとんどの登山者は出発したようで静かだ。一休みして再び振り返りながら、周りの展望を楽しみながら小太郎山分岐まで来てしまった。そう「来てしまった」と言う表現になってしまう。ここから稜線を外れ沢へと降るから展望はなくなるのである。若かりし頃ころ彼女とのデートの時のように時間がもっとゆっくりと進めば良いのにとつくづく思う。(彼女とは家内のことですので)
 小太郎山分岐から降り始めると登山者の往来が急に増え、お花畑の斜面を見ながら歓喜の声をあげていた。
 白根御池小屋大樺沢との分岐から右俣コース(大樺沢)へと進路をとる。ここまでは往路を戻ってきたがここからは、初めての道だ。
 前方に雪渓が見えてくると北岳バットレスが現れる。これが良く耳にする大岩壁だ。標高差は何と600mと言う。元々「バットレス」とは建築用語で「控壁」「胸壁」のことらしい。
 八本歯のコルから伸びる雪渓では、登山者が小さく見える。
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本日のコース(クリックで拡大)
 北岳山荘を出発(4:13)
未だ薄暗い
富士山が見える
北岳頂上部 少し明るくなってきた
北岳頂上を目指す
北岳山荘と間ノ岳への稜線 陽が差してきた
昨日は見れなかった絶景 仙丈ケ岳が近くに見える 富士山を見ながら歩く
雲海と朝焼け・・・きれいです ハハコヨモギ 八本歯コルへの分岐(4:44) 近道
モルゲンロートだ! 岩だらけの頂上部 オヤナオエンドウ
ハクサンイチゲ きつい登りだ 滑落したら下まで転がるかも
しばらく鎖がある 慎重に歩く 振り返ると突き刺さるような岩がある
八本歯ノコルへの分岐(5:12) 振り返って間ノ岳 富士山
丸太の場所に来たら頂上は近い 北岳肩の小屋からの登山者とすれ違った 荒々しい岩場を斜めに歩く
これを歩いてきた 八本歯ノコルと頭 山頂はもうすぐ
北岳頂上(5:30) 甲斐駒岳の奥には八ヶ岳 富士山を見ながらモーニング
北西は、仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳 東は鳳凰山 北西の斜面
下山開始(5:54) ゴツゴツした岩 北岳肩の小屋が見える
仙丈ケ岳を横に見て 正面には甲斐駒ケ岳 ケルン
両俣小屋分岐(6:12) 北岳肩の小屋が見えた(6:22) 少し休憩して出発
仙丈ケ岳とももうじきお別れ 甲斐駒ケ岳とももうじきお別れ 振り返るのは未練があるから
鎖場を降る 振り返ると北岳バットレス これから北岳登頂を目指す登山者
先端まで平坦な道を快適に歩く 小太郎山分岐点(6:55) 鳳凰山ともお別れ
ここから右へ降る 富士山ともお別れ 再びお花畑
見事です 多くの登山者が往来する ここから右俣コースへ(7:07)
私の前に女性二人 ダケカンバが多い 北岳バットレス
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