2017年7月13日〜7月15日 北岳(3193m)・間ノ岳(3189m)
「南アルプス初体験・国内2番目の高峰に登る」
広河原〜白根御池小屋〜草すべり〜北岳〜中白峰〜間ノ岳〜北岳〜右俣コース〜大樺沢二俣〜広河原
2日目-(2)
 白根御池小屋〜草すべり〜小太郎分岐〜北岳肩の小屋〜北岳〜白根山〜間ノ岳〜北岳山荘 
▲鳳凰山など
▲ハクサンイチゲ
前ページより
 岩の斜面にしがみつくように花を咲かせている高山植物たちを見ると思わず「頑張れ!」と声をかけてしまう。崩れかけた土の上に根を下ろしている高山植物は動けずにじっとこらえているようだ。
 北岳山頂が近づくにつれ上空が明るくなり、少雨は霧雨から霧へと変わる。
 そして誰もいない北岳の頂に立つ。もしかしてガスが抜けるのではないかと期待ししばらく休憩することに。すると反対から一人登ってきた。話をしていると岩手から来られたご夫婦も追い付いたので互いに記念撮影をお願いする。
 結局ガスは抜けず、360度の大パノラマも富士山の凛々しい姿も拝むことはできなかった。ただ、ここで反対から登って来られた方から貴重な情報とご意見をいただき、下山に予定していた八本歯のコルから雪渓を降るコースは諦めた。(降りは、落石に気づかないためかなり危険)そのため明日もう一度北岳山頂に登れる。
 北岳山頂からまずは北岳山荘を目指す。急な斜面は崩落を防ぐためか丸太で土留めをしたり階段を造っていたりした。周りは岩だらけだが、相変わらず花が咲いている。今度は白や黄色だけでなくピンクや紫色も混じってとてもカラフルである。
 鞍部には八本歯のコルから登ってきた団体がいた。合流地点から岩と花の尾根を歩き北岳山荘に着く。本格的に降る雨に少々気弱になっていたが、未だ時間もあることなので間ノ岳をピストンすることにする。
 山荘のお兄さんに「風が強くなったら引き返した方が良い」とアドバイスを受け、その時は断念しようと出発。
 雨は一向に止まない。気持ちもめげて上りはきつい。ところが中白峰に頂上に立つと雨はガスになり、「未だ行ける」と元気を取り戻し先を進む。
 いくつかのケルンを見てようやく間ノ岳に着く。先客は若い単独登山者が2名。
 やはり頂上は雨は降っていない。どうも雨の層があるようだ。ちょうど北岳山荘のある高さにどうも雨雲が発生しているのではないかと素人のくせに学者のように仮説を立てる。
 時計を見ると11時過ぎていたのでここで昼食をとる。朝の弁当と全く同じだが、塩サバは食べたくないので残すが、これがまた生ごみなので処理に困る。ジッパー付の袋を余分に持ってきていて正解だったと自分を褒める。
 間ノ岳から北岳山荘に戻る途中で再び岩手から来られたご夫婦とすれ違う。またどこかでお会いすることを期待しお別れを告げる。
 山荘に戻ると雨は強くなる。不思議だ。今日は昨日飲み過ぎたので缶ビール1本にして部屋で横になる。夕食はカレーライス。厨房を見るとスーパーでもよく見るレトルトカレーを湯煎して鍋に移していた。やはり料理するのは大変なんだろう。
 夕食を終え、外は青空が雲の切れ間に現れ、カメラを持ってしばらく眺めを楽しむ。徐々に肌寒くなってきて3000mを感じる。明日は晴れそうだと期待して床に就く。夢の中でも山を歩く自分がいた。翌日へ
 ■コースタイム
  白根御池小屋-(105分)-小太郎尾根分岐-(35分)-北岳肩ノ小屋-(40分)-北岳頂上-(55分)-北岳山荘-(40分)-中白峰-(65分)-間ノ岳-(75分)-北岳山荘 ※休憩含まず。全行程で約8.5時間。距離10.8km、標高差961m 
背伸びしているように見える
両側が切れ落ちている
残雪・・・ここから雪渓が伸びている
両俣小屋分岐の道標が見える ここで記念に(7:31) 荒々しい岩たち
岩壁に咲く チョウノスケソウ 登山者は少ない
明るくなってきた 北岳頂上(7:55) ガスが抜けない
斜面はお花畑 岩の尾根を進む この先で降り始める
丸太で土留めをしている これは見事 アップで
ゴツゴツしている 鞍部は八本歯のコルとの合流地点(8:31) 振り返る
岩稜を注意して歩く 右にトラバース 結構危ない場所もある
花もたくさんある 八本歯のコルへの近道分岐(8:56) 歩きやすくなった
キタダケソウを探すが・・・・・ チョウノスケソウ ミヤマオダマキ(深山苧環)キンポウゲ科
アップで 振り返る ガスって先が見えないが・・・
北岳荘に着いたようだ 残雪の下に小屋がある(9:17) 山荘で休憩して間ノ岳を目指す
中白峰(10:04) ケルンが見える 晴れてれば景色が良いのだろう
ピークに登山者がいるようだ 鳥だ! ガスが少し抜けてきた
ケルンを通過 前に登山者が ケルンがあると安心する
再び岩場 またしてもケルン 間ノ岳頂上・・・やったぁ〜(11:14)
農鳥岳への従走路はこの雪を反対側に歩く この方は農鳥岳方面へ 折り返して山荘目指す
結構雪が残っている 岩手から来られたご夫婦とお別れ 奇岩
しばらく花観賞
そして岩のゴロゴロした場所 結構歩いた
谷間を見下ろす
きれいな稜線だ 山荘に到着(12:48) おっ!青空が・・・
ガスが抜けるのを待つ もう少しなんだけどなぁ 間ノ岳が見えた!
翌日へ
 薄っすらと北岳頂上部が見える  富士山も姿を見せてくれた  
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