2013/2/9〜2/10 冠岳・紫尾山(鹿児島)&矢筈岳(熊本)

 NO2-(2日目)-紫尾山(しびさん)1067m
 
 
▲素晴らしい霧氷
 前ページ(前日の冠岳)
2013年2月10日(日)天気晴れ
 ■出発時間:6時30分(宿)
 ■メンバー:家内と私の二人
 いつも矛盾しながらも結論はでないが、紫尾山も標高が1000mを超え、山頂にはアンテナ郡が立ち並ぶ。そのために道路が山頂まで延びている。そこに住んでいた動物や植物は少なくともその環境の変化に影響されたことであろう。しかし、このアンテナのおかげでどれだけの人間が生活の役に立っているかと思うと自然破壊だとか、景観が悪いとか、簡単に口に出すことはできない。それでも我儘な登山者としては、歩いてみて素晴らしい山であるが頂上のアンテナが無かったらなぁと思うばかりである。・・・・・
 未だ暗い中、昨夜お世話になった宿に挨拶もできず、チェックアウトし、紫尾山の登山口へと移動する。空は雲がかかっていて展望が望めないかもしれない。国道328号線から森林ふれあい林道に入る。「紫尾山ふれあいの森」と看板がある建物(ふれあいの文字が無くなっているが)前には駐車スペースがある。停まって上部を見ると滝が見える。これが千尋ノ滝(せんびろ)だ。未だ先まで行けそうなので車で移動する。行き止まりは登山口で数台駐車できるがUターン場所でもあるので気を付けて停めよう。谷間沿いに階段を登って行くと道が分かれる。降ると滝があるが千尋ノ滝とつながる下の部分である。一旦登り返して元の道を再び登り始める。すると目の前にかなりの落差がある千尋ノ滝が見えてきた。滝の前に橋が架かっている。凍結していて滑りやすいので注意だ。陽が差してきて何か神々しい。橋を渡ると左岸の荒れた急斜面を登り、滝の上部(落ち口)に出る。横に野鳥観察の小屋がある。滝の迫力の源は、やさしい川原であった。小屋の横から丸太の階段をひたすら登ると尾根に出る。雪が結構あるがアイゼンは不要だ。ここからの稜線歩きは、アップダウンの少ない、木漏れ日を浴びた自然林の中を気持ちよく歩ける素晴らしいルートである。巨木も多く、家内が気づいたのだが、なぜか木にたくさんの苔が付いている。軽快な登山道から林道に出る。そこで前を行く家内の大きな感嘆の声、「霧氷だ!」・・・進行方向を見ると木が真っ白である。こりゃ山頂が楽しみだ。と言いながら先を急ぐ。山頂のアンテナ郡は銀色の世界になっている。上宮神社を過ぎ、赤い鳥居に出ると舗装道となる。雪があるので滑らないように歩く。道の周りも霧氷で覆われ、時折、青空が背景になるのが、また素晴らしい。車道を登りつめると広場があってここまで車で来れそうだ。山頂に着くと霧氷の素晴らしさで展望を忘れていた。二人で霧氷を眺めていると一人の登山者が登って来て、ここから霧島桜島開聞岳がよく見えるとのこと。聞くと地元の方のようで何度も来られているそうだ。遠くを見るとガスがかかっていてほとんど見えない。でもこの霧氷で大満足である。
 下山は往路を戻る。カメラの電池切れ(寒さのせい)で写真もあまり撮れず、歩行軌跡も作成できないが、ま、期待していない感動を得られたので十分である。下りでは多くの登山者にお会いした。人気がある山なんだと思う。山滝の上部(落ち口)で何と昨日冠岳でお会いしたメンバーに再会した。聞くと鹿児島の方達のようでどこに泊まったか聞かれたので宮之城温泉(みやのじょう)と答えたら「お湯は鹿児島一だよ」と言われた。
 10時50分、登山口に無事下山。空は青空が広がっている。途中でお会いした方達は時間的に霧氷は見れないにしろきっと素晴らしい展望を見れただろうな・・・
 駐車場が混雑していないか心配していたが、登山口には1台もなく、皆、下のふれあいの森から車道を歩いて来たみたいだ。なんか申し訳ない気分である。
 さて ここから今回最後の山である矢筈岳の登山口へ移動する。所要時間は約1時間である。
  次は矢筈岳
<コースタイム>
 登山口-(13分)-千尋ノ滝-(40分)-尾根出合い-(40分)-上宮神社-(20分)-山頂-(75分)-登山口※休憩時間含まず、全行程で約3時間半でした。
宮之城温泉を後に
紫尾山が見える
途中で見た滝
紫尾山ふれあいの森 千尋ノ滝 登山口
丸太の階段が続く 階段を降ると滝がある この滝の上に千尋ノ滝がある
橋の前に 千尋ノ滝 滝つぼ
道は崩れている 滝の落口 野鳥観察の小屋
再び丸太の階段が続く この道標が要所にある 登りきると
尾根出合 素晴らしい稜線歩き 巨木
ここにも 木の苔 1本なのか2本なのか
雪がきれいだ 林道に出る 再び登山道へ
倒木の前で ひげのような霧氷 きれいだ
山頂は白銀の世界 上宮神社
神社入口にて 赤い鳥居がある 車道を山頂まで歩く
周りは全部こんな感じ 青空が覗く 広い駐車場がある
アンテナが立ち並ぶ
えびの尻尾 方位版がある
もうひとつピークがある 記念に
下山開始 名残惜しいが 鹿児島なのに・・・
青空が 広がり始めた 今なら展望が良いかもと言いながら下山する
平岩コースとあるが塞がれている 無事登山口 ふれあいの森の駐車場は満車状態

矢筈岳へ移動
紫尾山を見る ここが入口
     
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