2017年5月19日〜5月20日 丹沢(1567m)
「 富士山満喫登山」
ヤビツ峠〜〜塔ノ岳(1491m) 〜丹沢山(1567.1m)〜鍋割山(1272m)〜大倉
初日 ヤビツ峠〜二ノ塔〜三ノ塔〜塔ノ岳
▲夕陽と富士山(塔ノ岳にて)
 平成29年5月19日(金)天気晴れ
 ■出発時間:AM 5時45分 新宿の某ビジネスホテル
 ■メンバー:単独
 「富士山満喫登山」とタイトルを付けたが、富士山に登ったわけではない。
 今回の山行は、富士山のその雄大さ美しさを堪能することがテーマである。
 実際に歩いてみて富士山はどこから見ても同じ形でとてつもなく大きく、存在感がある日本一の山であることを改めて感じた。
 新宿から小田急線に乗る。お見合い電車は、途中から乗車する通勤や通学の人で賑やかになって乗り降りする人も多くなってきた。
 秦野駅には計画よりも30分も早く着いた。外に出るとは青空が広がり、少々肌寒い。バス停には既に並んでいる人がいて皆登山者とわかる出で立ちだ。
 バスの出発時間が近づくが、既に長蛇の列。早い電車に乗車して良かった。計画通りの時間であれば乗れなかったかもしれない。と思っていたら臨時便のバスが慌ててきたようにバス停に停車した。さすがバス会社も抜かりがない。
 満員御礼のバスは、街から山の中へと入ってゆく。後部座席で揺れながら約1時間、終点のヤビツ峠に着く。
 トイレを済ませた登山者の半分以上は、ここから大山(おおやま)を目指すようで軽装だ。
 私は、他の人に追い越されながら車道を進む。皆、周りの風景や植物には興味がないようだ。 公衆トイレがある場所からコンクリートの林道に入る。登山口はすぐにある。
 一旦林道を横切っていよいよ本格的な登山道になる。他の登山者で結構賑やかだ。
 耳にはウグイスやホトトギスの囀りが心地よく入ってきてソウシチョウのうるさいくらいの声が聞こえないことにホッとする
 登山道は良く整備されていて木道が続く。もちろん階段も多い。そのため膝には負担がかかり、もっと軽量化するべきだったと後悔する。
 視界が開けてくるとまずはトウゴクミツバツツジが花を咲かせていた。九州でよく見るコバノミツバツツジよりも花が大きい。二ノ塔で休憩をして三ノ塔のピークでも休憩をして急斜面の木道を降って山荘のある烏尾山に着く。カラスの尾と言う名に親近感を抱くのはもちろん私だけだろうが名の由来はこの山で修行をしていた修験者が、修行の最中に飛来したカラスに修行成就への加護を祈念したためと言われているそうだ。
 ちょうど燃料切れのようなのでここでランチタイムとした。隣で単独登山者が同じようにランチタイムをしていたので声をかけるが話は弾まない。
 行者岳新大日と進む。クサリ場もあって面白い。シロヤシオの上品な花や初めて見るマメザクラ、ツルシロカネソウの群生と花々が楽しませてくれて長い行程だが、飽きることなく歩ける。だが、気持ちは元気だが、身体はやはりきつい。
 時間があれば、今日の内に塔ノ岳から丹沢山を往復しておこうかなと思ったが、とてもそんな余力はない。ガスっていることを理由に諦めることにし、計画通り明日ピストンすることにした。
 ようやくの思いで塔ノ岳に着く。多くの登山者が展望を楽しんでいる。残念ながら富士山はどうも照れ屋のようでガスで隠れて姿を見せてくれない。
 時間は少々早いが、山荘でチェックインをする。寝床を確認して早速缶ビールを注文。
 明日の行程などを確認していると次々に登山者がやってきてそれも単独者が多い。しかも女性の単独者が多いのには驚く。
 そんな中、携帯が圏外になっているので山荘の人に聞くと「窓際の角に行ってごらん」と言われ、そこにかざすと何とアンテナが見事に3本立ったのですかさず家内に電話をする。
 これで一安心、それから横でビールを飲んでいた人たちと会話をするようになり、宴会が始まった。
 この山荘の夕飯はカレーと決まっているが、毎日カレーを作っているわけだからとてもおいしい。しかもここは全てボッカさんが荷揚げするとのことで美味しさに感謝も加わり特別な味となる。 夕飯を食べ終わって外に出ると大画面に富士山夕陽の素晴らしい映画の上演が始まっていた。上演が終わると再び宴会が始まり、仲良くなった山荘の人から焼酎のお湯割りをいただいたりと就寝までのわずかな時間を楽しませてくれた。そして明日の雄大な富士山を思い描き床に就いた。(翌日へ
 ■コースタイム

 ヤビツ峠-(20分)-公衆WC-(60分)-二ノ塔-(20分)-三ノ塔-(25分)-烏尾山-(25分)-行者ケ岳-(50分)-新大日-(45分)-塔ノ岳※休憩時間含まず。全行程で5時間かかりました。
距離8.1km、標高差792m   
本日のコース(クリックで拡大)
ホテルを出て新宿駅へ(5:50)
小田急線秦野駅(7:30)
 神奈川中央バスでヤビツ峠(8:50)
売店は開いてない 車道をしばらく歩く ホウチャクソウ
公衆トイレから林道に入る(9:22) 登山者は多い 登山口(9:30)
えぐれた道を行く 一旦林道に出る(9:40) 斜め反対側から再び登山道へ
自然林の気持ちの良い登山道だ 木道が整備されている 太い木だ
何? ミツバツツジが咲いている! トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)
大山を眺める コケリンドウ 階段が続く
眺めが最高! 振り返る 青空に映えるミツバツツジ
タチツボスミレ 階段はきつい ミツバツツジがちらほら咲いている
二ノ塔で休憩(10:32) 塔ノ岳まで4.6kmとある 目の前は三ノ塔
鞍部は細くなっている 西側の展望 二ノ塔を振り返る
黄色い花がたくさん(ミツバツチグリ) もう少しで山頂 三ノ塔頂上(11:04)
三ノ塔休憩小屋(11:04) 山頂からの展望・・・・霞んできた 木道を降る
左のピークに小屋が見える(烏尾山) 塔ノ岳3.8kmとある 可愛いお地蔵さん
鳥尾山の小屋が良く見える この辺りは未だ蕾が多い 木道が続く
後ろ向きに 未だ先だ シロヤシオ(白八汐)
鞍部はこんな場所も 見事! 木道が続く
山頂が見えた 烏尾山荘(11:34) 塔ノ岳まで3.1KMとある
あの箱みたいなのはトイレ? 広場でランチタイム(20分間) 岩が多くなる
快適な登山道 たくさん咲いている アセビも多い
ガスってなければ・・・・・ シロヤシオ 上品な花です
横から トウゴクミツバツツジとで紅白です 若い登山者が多い
ジロボウエンコグサ 行者岳(12:14) 役行者の石碑がある
本日初登場 鎖場だ 岩場
塔ノ岳まで2.2km これを降った こりゃすごい仮設のような梯子
新大日頂上の閉鎖している新大日茶屋 標高1340mの新大日(13:06) 木道が続く
快適な登山道   ツルシロカネソウ(蔓白銀草)  キンポウゲ科
 可愛い花だ  尾根が細くなってきた  山荘だ!
 木ノ又小屋(13:28) 素泊まり3500円 マメサクラ(豆桜)   バイケイソウが多くなってきた
 ワチガイソウ 木段が続く   ようやく塔ノ岳頂上
 やった!!(14:01)  石碑が並ぶ これを登ってきた 
 西側の展望  本日宿泊する尊仏山荘 道標がたくさんある 
 この山荘は毎日おいしいカレーです 富士山がようやく見えました 夜景もきれいです 明日が楽しみです
     
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