2013/2/3 金山(福岡)
坊主ケ滝登山口〜沢コース〜山頂〜小爪峠〜小爪谷登山口
ワイルドな周回コース
 2013年2月3日(日)天気晴れ
 
金山(かなやま)と言えば、2005年3月20日を思い出す。家内と椎原から登り、稜線を歩いているときにゴーと地鳴りがして大きく揺れだした。そう・・・西方沖地震の日である。携帯が繋がらず、下界がどうなっているか心配で慌てて下山し、千石の郷のテレビで情報収集した。・・・早いものであれから8年経つ。
 山の会は下見と言うことで当初計画した山を変更する案から
脊振山系の西に位置する金山を歩くことになった。
 ■出発時間:自宅6時30分
 ■メンバー:女性3人とY代表(現地付近で落ち合う)
 今回のコースは、
千石の郷から登り、小爪峠を経て小爪谷を降る周回コースを計画していた。私の車を小爪谷コースの登山口に停めて千石の郷へとY代表の車で移動する。
 9時40分、千石の郷の駐車場は、登山者禁止となっていたので道路脇に車を停めて千石の郷の門から右に舗装道を歩く。金山登山口0.6kmの道標がある。天気はすこぶる良い。金山登山口を過ぎ、さらに林道を歩くと民家が見えてきて車道がここまで来ていることを知る。ここまで車で来れそうだが、停める所はない。道が行きどまりになるとそこが坊主ケ滝への入口である。今日はここから登る。初めてのコースなので楽しみだ。谷間の左岸沿いに歩いてゆくとV字に広がっていた谷は徐々に狭くなって前方に滝が見えてきた。近づくと小屋がある。修行者が着替えをする場所なんじゃないかとY代表。確かにトイレがこんな所にある訳ないし・・・・。
 滝は、落差はあまりないもののそれなりに迫力はある。滝鑑賞を終え、登山道を探す。少し戻ったところに踏み跡がある。少々心配になったが、すぐに道標があったので間違いない。
 左岸をそのまま進むと鎖場があったり、沢に接近して一時は沢登りになるかと思ったが、尾根に向かって登り始めた。木漏れ日の中、杉林の急斜面を喘ぐと支尾根に取り付いたようで自然林の急斜面となる。 「山火事注意P4]と書かれた表示板があるが、「P4」って何だろう。などと考えていると
金山登山口からの登山道に出た。そして尾根から山腹を巻くように歩き始める。
 いつのまにか再び谷間となったようで沢がある。27番の道標から谷間コースへと冒険家達はこの怪しいコースを選ぶ。沢を横断するとその沢沿いに右岸を詰めて行く。このコースでは全く他の登山者に出会うことはなかった。しかし、なかなか景観が良く、歩きやすいコースなので私はお薦めしたい。途中からは赤テープを頼りに歩くが、突然テープがなくなる。しかし、谷間の上部を見ると稜線が見える。急斜面だが踏み跡もあるのでこの谷を詰めることにした。
 両手も使い、一気に登りつめると予想通り、登山道に出る。そこには標識もあるのでルートとしては間違いではなかった。山頂まで500mだ。
花乱の滝への分岐を見て頂上にようやく到着。
 山頂は、先客が既に昼食を楽しんでいた。陽が当たって暑いくらいだ。先客の中に
小爪谷の登山口でお会いした男女のパーティに再会する。ここまで3時間かかったと言う。私たちも食事を済ませ、13時ちょうど出発する。ここからの稜線歩きは、私の好きなコースで何と言ってもブナ林が素晴らしい。西山(816.4m)への分岐地点で山頂でお会いした若い男性が追いついて来て西山経由で下山すると言う。面白そうだが冒険である。小爪峠から小爪谷へと降るが、これがかなりワイルドなコースだ。何度も右岸、左岸と沢を横断し、しかも倒木あり、崩落ありとなかなか手ごわい。しかも長い。文にすると長くなるので省略する。とにかく面白かったが、もう一度行きたいとは正直思わなかった。全員無事に登山口に着いたのは16時22分。山頂から何と3時間半近くかかった。 その後、千石の郷に車で移動し、Y代表と別れて帰路に着いた。
<コースタイム>
 千石の郷-(15分)-坊主ヶ滝登山口-(8分)-坊主ヶ滝-(40分)-登山道出合い-(30分)-谷コースとの分岐-(40分)-登山道出合い-(20分)-山頂-(50分)-西山分岐-(20)-小爪峠-(120分)-登山口 ※休憩時間含まず。全行程で約5時間40分でした。
  
今回のコース(クリックで拡大)
車道脇に停めさせてもらう
千石の郷
門を入って右に案内板 登山口まで0.6km 車道脇にたくさんの車が停めてある
金山登山口だが、今回は坊主ケ滝から歩く 左に車道がここまで延びている 道路が行き止まりになると滝への入口
もちろん谷沿いに歩く 坊主ケ滝 近づくと迫力がある
うずらの橋? 坊主ケ滝横から登り始める 少々危険な所もある
道票がちゃんとある 左は沢 大きな石を乗り越えたりする
石の色が違う まるで沢登り 谷から尾根へと登り始める
おいしそうなキノコだが・・・・ 石が多い こんな表示板がある
尾根を登る 平坦になった 登山道に出合う
道は山腹を巻いているようだ 道標には番号がある 苔むした岩が多い
再び沢を見る 山頂まで1.2kmとある この道標を見て
左に沢コースへと なかなか良いコースだ こんな所に
苔むした大きな石がある 雪も残っている コケ
谷間の斜面を詰める 登山道に出る 岩が多くなる
狭い樹林帯の急斜面を進む 花乱の滝へのコースとの合流点 山頂にて
雲海のように見える ここで昼食を 素晴らしい縦走路
番所跡 落葉樹で葉がない 振り返る
恐竜の卵か・・・ 金山が遠くに見える 展望の良い露岩
脊振山も見える 展望を楽しむメンバー 鞍部は高い木がない
 西山への分岐 猟師岩山が見える  小爪峠
 峠から急斜面を降る  小さな滝がある  結構ワイルドなルート
 沢をとにかく降る  倒木を避けたり  滑らないように
 こんな小さな滝がたくさんある  何度も渡渉する  植林帯に出る
 砂防ダムの下を回り込んで 林道を横断 
お疲れさまでした。 今日も自然に山にそして仲間に感謝!
 無事登山口    
   
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