2015/10/11〜10/12 金峰山・烏帽子岳(鹿児島)

 今回は、九州百名山(山と渓谷社編)の旧・新・最新版に掲載されている山の残り二座を歩く。
 この二座は比較的近い位置にあり、最短コースで歩けば一日で事足りる。
 ・・・が、家内も同行するとのことでゆっくり楽しむことにした。

 NO1(1日目)金峰山 636m
登山口〜林道〜本岳〜東岳〜北岳〜林道〜登山口 
 20015年10月11日 天気晴れ
 ■出発時間:午前6時00分
 ■メンバー:家内と私の2名
 九州の最北端に住んでいる私にとってはとても遠い鹿児島。九州百名山巡りを意識した時から何往復してきたであろうか
 特に屋久島山行には天候に振り回され、延期したり途中で断念したりと苦しい想い出が残る。
 しかし、そんなことがあっての山行は喜びも一入で後から思えば楽しかった想い出となるのだから不思議である。
 そう思って今回も楽しい想い出になることを期待して長距離をがまんして運転することにした。
 九州道から指宿スカイライン谷山インターで降りて錫山バイパスを走る。コンビニで昼食を仕入れる予定だったが、なかなかない。林道への分岐を通り過ぎて街に一旦向かおうと思ったら道端に弁当屋さんをみつけた。手作り弁当である。おばちゃんが朝から一所懸命作った愛情たっぷりの弁当できっと美味しいであろう。昼が楽しみである。
 さて九州百名山(山と渓谷社編)の初版と新版に掲載されている金峰山のルートはいずれもほぼ林道歩きのコース(大坂コース)となっているが「新・分県登山ガイド(山と渓谷社)」では林道歩きが少ない浦之名(うらのみょう)コースとなっていて私たちはこちらのコースを歩くことにした。
 浦之名バス停先から金峰山登山口の標識通り車道を進むと駐車場とトイレが右手に見える。
その先に鳥居があるのでそこが登山口である。
 駐車場には案内板もないので本当に停めて良いのであろうかと思い、ちょうど隣接する民家の畑に出ていたおばちゃんに聞くと「停めていいんだよ」と言われた。
 鳥居をくぐるとやや薄暗い登山道が延びていて大きくえぐれている。参道は古くから人通りがあったのであろう。心地よい風にキンモクセイの花の香りが漂ってくる。私にとっては便所を連想させる臭いなのであまり好きではないが。(昔の汲取り便所の近くにこの木がよく植えられていた)
 舗装された林道に出ると再びショートカットの登山道を歩く。地形図にも載っているが、倒木だらけで歩きにくい。「帰りは舗装道を降ろうよ」と家内。
 舗装道をしばらく歩くと右手に登山口の標識がある。ここからは快適な登山道が延びている。
 途中で団体さんとすれ違う。家内が「どちらから来られたのですか?」と話しかけると「センダイからです」と答えてくれた。家内は「へぇ〜センダイですか?」と反応した。
 私は家内が鹿児島の「川内」ではなく東北の「仙台」と思いこんでいるなとすぐにわかった。
 登山道は、神社の駐車場に出ると一旦終わる。鳥居とくぐり大木に覆われる参道を歩き、立派な鳥居の割に地味な社殿がひっそりとある。その横から階段が延びて再び登山道となる。
 稚児の宮との分岐を見て本岳頂上へと階段を登る。左に鉄製の小さな鳥居がある。何か祀っているのか・・・・。右手すぐに山頂に出る。一昨年歩いた野間岳のある野間半島吹上浜を眺めることができる。
 目の前にオブジェのような鶴があって山頂から少し戻って先を行くと露岩の上に立っているのがわかる。目の前に東岳が見えて遠くに薄らと開聞岳が見える。眺めが良いのでここで楽しみにていた弁当を食べることに。
 展望と美味しい弁当で胸も腹も満腹になって一旦分岐まで戻って稚児の宮に立ち寄る。
 岩壁の大きな割れ目から水が流れている。説明板には、悲しい伝説が記されていた。
 再び分岐まで戻って今度は東岳へと進む。一旦降って登り返す。大きな石を祀っていてその先に展望台がある。ここからは桜島が見える。
 東岳で眺めを楽しんで再び往路を戻るが途中から野鳥の森方面へと進み、社務所との分岐を社務所方面へと進む。さらに北岳の駐車場へと降る。広い駐車場にテーブルがあるので家内はそこで留守番してもらい、私だけ北岳を往復してくる。北岳の頂上からは、やはり桜島を眺めることができる。
 駐車場に戻る下山は林道を歩く。林道脇に車がたくさん停めてあるが、クライミング目的の方たちのようで上部(西側)から声がする。途中でゲレンデが見えて人が小さく這い上がっていた。
 再び登山道を降り無事下山。ここから今夜の宿泊地である指宿まで移動だが、指宿辺りが渋滞
して2時間近くかかってしまった。
 家内は初めての砂むし温泉を体験し、私の誕生日のお祝いだと美味しい料理とお酒を奮発してくれた(と言っても家計からの出費だが) たくさんのショーもあって鹿児島の夜を楽しませてくれた。明日はいよいよ九州百名山巡り最後の烏帽子岳を歩く。翌日へ
■コースタイム
 登山口-(40分)-林道-(15分)-登山道入口-(17分)-社務所-(4分)-社殿-(6分)-本岳-(5分)-稚児の宮-(13分)-東岳-(15分)-林道駐車場-(5分)-北岳-(5分)-林道駐車場-(32分)-登山道入口-(20分)-登山口※休憩時間は含まず。全行程で約4時間でした。
 今回のコース
 
弁当を仕入れる
県道から見る金峰山
駐車場にはトイレがある
ここからスタート 樹林帯の登山道 かなりえぐれている
林道のような道に出る 舗装された林道に出る こりゃすごい
これも枝ぶりがすごい 旧登山道を歩いて 再び林道に出る
オタカラコウ ここから登山道へ 階段になっている
倒木 巨石も多い 平坦になる
神社の社務所に出る 鳥居をくぐって 狛犬と
巨樹に覆われた参道 大きいね 社殿
横から階段を歩く ツチトリモチ 稚児の宮との分岐
急な階段を上がる 本岳にて 最近はやりの道具で撮る
野間岳が遠くに見える 薄らと開聞岳 鶴かな?
小さな鳥居がある 鉄製の鶴がある岩場に出る 東岳をバックに
野間半島 稚児の宮へ 岩の割れ目だ
次は東岳を目指す 巨石が祭られている 東岳の展望台(間に桜島)
薄らと桜島が見える 東岳の最先端に足を伸ばす 切れ落ちている
往路を途中まで戻り野鳥の森方面へ 石段を降る 本岳の山腹を巻くように歩く
巨木が折れている 車道に出る 北岳の入口
こちらにも鳥居がある 北岳頂上 本岳と東岳
桜島 ・・・・・ 下山は車道歩きを
結構、林道歩きは長い 最西端はロッククライミングのゲレンデ 東岳
クサキ 再び登山道へ 降りは急ぎ足になる

指宿温泉へ
無事下山 今夜の宿
すげぇ 錦江湾 砂むし温泉
夜も飽きない 歌や 踊りのショーが見れた
翌日へ
烏帽子岳
イルミネーションがきれいです
     
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