2012/05/26 霊仙山(1083.5m)
上丹生バス停〜漆ケ滝〜四丁横崖〜経塚山〜霊仙山頂上〜経塚山〜横道コース〜上丹生バス停
NO1
 
 ▲霊仙山頂上(右奥は最高点のあるピーク)
    2012年5月26日(土) 天気 晴れ
 昨年も名古屋に出張のついでに鈴鹿の山を歩いた。今年も今回、土日を挟んで京都に出張することになり、そうなると私の体の中の山虫が騒ぎ出し、どこの山に行こうかと仕事も手に着かなくなる。それではいけないと仕事はいつもより集中しててきぱきと片づけ、山の計画を立てる。京都の山は、ほとんど階段で観光になってしまうが、少し足を伸ばせば行くところはたくさんある。ただ、公共の交通機関の利用となるため必然的に便の良い所となる。その方面に詳しいMORIさんにも相談して今回は、霊仙山(りょうぜんざん)と武奈ケ岳(ぶながたけ)を歩くことにした。
■出発時間:5時30分 (ホテル)
■メンバー 単独
 昨夜は、懇親会があり、少々お酒を飲み過ぎたこと、寝るのが遅くなったことでやや体が重たい。ホテルを出ると爽やかな朝を感じる。閉め切ったホテルの中の空気よりも圧倒的においしいからかも知れない。ホテルは、京都駅の傍にしてもらったが(家内が手配)何よりも大浴場(SPA)付きが良い。露天風呂もあって温泉に来た感じだ。(ここの経営者は有名な女性らしいことが後で娘から聞いてわかった)京都駅から米原駅で乗り換え醒ケ井駅で降りる予定だが、何を勘違いしたか新幹線に乗ってしまった。計画では、確かに新幹線もありかなと考えたが、時間的に早すぎてしまう。ま、早いのは良いが、予定外の出費である。無事、醒ケ井駅に着くが、改札は、未だ営業していないらしく誰もいない。それに駅前はコンビニもタクシーもない。後から1人の年配の男性がリュックを背負って草履で駅から出てきた。どうやら同じバスに乗るようなのでてっきり霊仙山に行くものと思った。7時48分、ようやくバスが来た。乗車すると数人乗っていたが、登山者は少ない。上丹生のバス停で私と草履のおじさんと若者の3人が降りた。草履のおじさんは、道路をうろうろして写真を撮ったりしている。もう1人は、登山準備を始めた。7時55分、私が一番に歩き始める。民家の中、川沿いに車道を歩く。民家が無くなったと思ったら右手に霊仙山登山道と大きな表示がある。上丹生登山口まで0.9Kmとある。ここから右の砂利道を歩く。橋を渡り、川を左手にして昼坂峠との分岐を見て真っすぐ歩く。勾配はほとんどない。8時20分、上丹生登山口に着く。りっぱな案内板があって登山届もある。案内板の横には、鈴鹿の山はヒルが多いとある。特に雨が降った次の日は・・・・と書かれていた。まさに今日はそんな日だ。昨年購入したヒル対策のスプレーを持ってくるのを忘れたことを悔いる。ここから林道は続くが一般車は入れない。左手に絶壁の屏風岩が見えてきた。しばらく歩くと林道が終り、緑の景色が一変して白い石が広がる川原となる。川原には桐の花が咲いていて不思議な光景だ。 広い川原から狭い谷を高度を上げながら歩く。「ここは囃子が坂(はやし)」と標識がある。道は杉林となり、再び涸れ沢に出るとこうもり穴と言う穴がある。覗こうとしたが、虫が多いので止めた。沢を歩いて一の谷を過ぎると周りはトリカブトの群生である。花が咲けばすごいことになりそうだ。苔むした岩の緑も素晴らしい。何度か沢を横断したりして杉林の登山道に取り付くと「ここは小曲の坂(こがねのさか)です」と標識がある。杉林はすぐに自然林になり苔むした岩とで緑一色だ。苔むした岩は石灰質の岩らしく、ヤマシャクヤクの株がたくさんある。しかし花の時期は終わったようだ。9時30分、再び杉林になり、横道分岐のりっぱな道標に着く。どうもガイドブックとは違う位置にあるようだ。登山道は変化するので注意だ。ここから漆ケ滝を目指す。水の流れる沢に出ると大きな岩をくぐる。標識もくぐり岩とある。そのままだ。すぐに「ここは三の谷です」とある。「お願い・・・・」と看板がある。読んでみると人に慣れた鹿がいるが悪さをしないでくれとのこと。先ほどからこのような手書きの看板があるが、いずれもバス停の西出商店さんの名前がある。きっと山が好きな店主なんだろう。水のせせらぎの音、緑、そしておいしい空気と何と贅沢なことであろう。と一人ぶつぶつ言いながら息を切らしながら歩いていると他の登山者の声が聞こえてきた。と同時に水の音が強くなったと思ったら漆ケ滝に出た。道標がある場所に男性1名と女性3名の割と年配のパーテイが休んでいた。私は滝を見に近づき写真に納め、道標まで戻り、そそくさと登り始めた。山腹を巻くように歩く道は狭く滑りやすいので注意だ。下を見ると漆ケ滝が見える。ちょうど滝の上部に出ると小さな沢の水が強く流れている。魔洞道口の道標を見ると廻り道の案内があるので谷を真っ直ぐ行かず、廻り道を行くことにした。急がば回れだ。頭に苔がついた石灰岩の小人達の中を歩くとバイケソウの群落がある。すると何とヤマシャクヤクの花が一輪残っていた。いやきっと私のために残っていてくれたのだろう・・・なんて勝手なことをつぶやきながら10時30分、井戸ケ洞に着く。横道コースとの分岐である。谷を詰めて5分程度で稜線に出る。四丁横崖と言う柏原への道との分岐地点である。ここからは気持ちの良い尾根歩きとなる。視界が開けてくると小屋が見えてきた。草原が広がる中、避難小屋を見て進むと11時18分、経塚山のピークに着く。次ページへ
▲漆ケ滝 
今回のルート(地図上クリックで拡大)
大浴場のあるホテルを出発
米原駅のホーム JR醒ケ井駅 バスが来た
上丹生バス停 木彫の里 民家の中を歩く
川沿いに歩く 魚を捕る仕掛けか・・・ ここから右へ
橋を渡る 昼坂峠との分岐 上丹生登山口
りっぱな案内板 時間がないので諦める 屏風岩
なかなかの迫力 広い川原に出る 寂しいが自分で自分を撮る
トリカブトのようだ 川原を歩く 小石が落ちてくるので注意
沢の上を歩いたり沢を歩いたり 囃子が坂とある ヒメレンゲ
ナツトウダイ 杉林となる ここでも寂しいが自分を写す
川原にまた出る こうもり穴 一の谷標識
藤の花びらが浮かぶ 苔むした岩が良い 何度も沢を横断する
小曲の坂とある 苔むした岩は石灰岩 横道分岐
沢を歩く この岩をくぐる 振り返るとくぐり岩とある
 三の谷の標識  ジロボウエンゴサク 「鹿に悪さをしないで」の看板 
 水流が多くなる 漆ケ滝  滝のところから振り返る 
 滝の上部 水のせせらぎが良い  魔洞道口 
 こんなとこを歩く 回り道を行く   苔を頭に乗せた石灰岩
     
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