2016/7/28 大峰山(1915m)
トンネル西口-弥山-八経ケ岳-栃尾辻-天川川合
初日
 
▲早朝の雲海
 平成28年7月28日(木) 天気曇り
 ■出発時間:新大阪駅6:44  
 ■メンバー:単独

 コンクリートのビルで囲まれた街では自分がどの辺りにいるのか見当がつかない。
 通勤で混雑した電車に乗り、しばらく揺れる。車窓から景色が見えてくる頃には自分が今どこにいるのかわかる。
 昨日は、仕事で新大阪に来た。今回は月末とあって1泊の山行しか許されない。
 そこで前々から歩いてみたかった奥駆道、といってもほんの一部であるが大峰山の最高峰、八経ケ岳(はっきょうたけ)に行くことにした。
コースは、行者還(ぎょうじゃがえり)トンネル西口から登り、弥山小屋から八経岳をピストンして一泊し、天川村へと戻って来る。結構距離はある。
 新大阪駅から市営御堂筋線天王寺まで行き、近鉄線阿部野橋駅より急行で下市口駅まで行く。そこからタクシーを使い、行者還トンネル西口へと向かう。
 予定どおりホテルを出て新大阪駅の中を歩くが未だ朝の6時と言うのに人が多い
 電車も混雑して「この人達はいったい、何時から起きているのだろうか?」田舎の農家の人達に負けないくらい早起きである。大阪人はすごいと感心する
 さて下市口駅で降りて改札を出るとタクシーの運転手さんが迎えてくれた。
 私が唯一、登山者の格好をしていたからだろう。 車は下市の街を抜け、渓谷沿いを走る。とても国道とは思えない道で対向車が来ると離合に苦労するはずである。しかし、今日は平日なので車は少ない。
 1時間ちょっとかかってトンネル口に着いた。そこは有料の駐車場があってかなりたくさん止められる。1日千円とのこと。少々高い気もするが・・・・。ここでタクシーの運転手さんに別れを告げ、いよいよ登山開始である。
 マイカーで来た二人の子を連れた若いお父さんも同時に出発だ。元気が良いのですぐに抜かされる。登山道は尾根に取り付くと結構厳しい登りになる。祖母山黒金尾根を思い出す。長い尾根道はシャクナゲが続く。気温は低いが、湿度が高いためか汗が吹き出る。
 何度も休憩してようやく縦走路の奥駈出合に出る。ガスって遠望はきかない
 ここから稜線歩きだ。ブナの林はとてもきれいで匂いも良い。
 明るい樹林からトウヒの森に入る。弁天の森は霧に覆われて幻想的だ。
 聖宝ノ宿跡辺りで昼食をとる。すると雨がポツポツ降ってきた。雨具の上だけ着るが、暑い。  りっぱな大師のブロンズ像は、どうやって運んでてきたんだろうと思いながら見る。石畳からしばらく歩くと急登が待っていた。度々立ち止まり呼吸を整え、長い木の階段を登る。 下山するグループとすれ違い、ふと顔を上げると小屋が見えてきた。弥山小屋である。
 かなり疲れたが、明日は長丁場なので少し休憩して八経ケ岳を往復する。
 頂上は、ガスって期待していた展望を味わうことができなかった。
 弥山小屋に戻って管理人さんと話す。今日は予約が何と私ともう一人とのこと。
 そして17時の夕食のため食堂に行くと私一人。管理人さんは私一人のために夕食を作ってくれたわけである。結局、もう一人の人はキャンセルの電話がそのあとあったらしい。
 今夜はこの小屋は貸切である。遠慮することなくイビキがかけるのである。(笑い)
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本日のコース(クリニックで拡大)
ビジネスホテルを出て新大阪駅へ(6:10)
市営御堂筋線の天王寺行きに乗車
天王寺駅より大阪阿部野橋駅に移動(6:55)  福神駅を通過、縁起の良い駅名だ 近鉄線で下市口駅に(8:33)
タクシーに乗車し天川村案内所でトイレ休憩 登山口の行者還トンネル西口 登山届を出して出発(9:55)
沢沿いの道を歩く 崩れかけた木橋 若いお父さんが子ども二人連れて歩いている
尾根歩きが始まる シャクナゲがたくさんある 大きなブナの木も多い
ヒメシャラも多い 苔むした岩の斜面がきれいだ シャクナゲは相変わらず多い
露岩をよじ登る ここで休憩・・・汗がすごい 露出した根
巨樹 ようやくなだらかになった 稜線は近い
奥駈道出合いの稜線に出る(11:03) 木の切り株は座るのにちょうど良い 歩きやすくきれいな登山道
険しそうな峰々が見える 大きな石がひっそりと横たわる 石休ノ宿跡(11:20)
明るい樹林帯をのんびりと歩く オトギリソウ ここよりトウヒの森の中へ
弁天の森(11:30) 広い台地になっている バイケソウが多い
イヌトウバナと思われる 苔に覆われている 巨石と古樹が何とも言えない
沼地を通過 板状の石がある バイケソウの群落
聖宝理源大師の像(11:57) この手前で昼食をとる 聖宝八丁の急坂が始まる 左手には沼が見える
石畳だ 歩きやすくなった どこの峰だろう
急斜面だ かなりきつい きつさもピーク
 木の階段 今度は丸太  これが続く 
 おっ!上が見えた  え?まだだ 緩やかになった 
鉄の梯子 キノコ発見!  弥山小屋が見えた(13:10) 
 「吉野熊野国立公園 大峰 弥山」とある  八経ケ岳へ(13:21)  一旦降る
 キノコ発見! 霧の中を歩く  バイケソウの群落
 オオヤマレンゲ保全のための保護柵がある  アキノキリンソウ 登り始めた
 カラマツソウ  モミジガサ  マイズルソウが多い
 ミニ門松 八経ケ岳頂上(13:48)  残念ながらガスっている
 フサフサした苔  弥山小屋前で(14:20) 今夜の寝床 
自慢の清潔なトイレ  まずはビール  食堂で一人だけの寂しい夕食 
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