2015/2/8  基山(404.5m)
 大和の時代にタイムスリップ
東北門ルート登山口-東北門跡-山頂-北帝-県境尾根-東北門跡-東峰(つつみ跡)-車道-東北門跡-東北門ルート登山口
2015年2月8日(日) 天気 曇り一時晴れ
 ■出発時間:午前8時30分(自宅) 
 ■メンバー:家内と私
 今朝はどんよりとした空でポツポツと雨が降り出した。今日は北九州マラソンの日で参加する人はもちろんのこと応援する人、準備した人など関わる人は大勢いるだろう。
 市民なら応援なり行きたいところだがマラソンに興味がない私にとってやっぱり今日も山に行きたい。
 以前から行きそびれていた福岡県佐賀県の境にある「基山」。地名は「きやま」であるが山の名は「きざん」と読む。読みが違うことにもきっと意味があるのであろう。
 基山は、史跡で有名であるが、何と大和朝廷時代と言うから日本最古の山城跡である。
 城の名は基肄城(きいじょう)で朝鮮式の山城とのことだ。
 史跡めぐりとして整備された道なので観光でも歩けるところだが、今回私たちが歩いたルートは整備されていない道もあるため地形図とGPSが役にたった。
 登山口は東北門跡への取り付き点でJR原田駅から高速道の下を抜け、狭い未舗装の林道を上ってくる。登山口に2台ほど車が停められると聞いてきたが、乗用車だと1台しか無理であろう。
 ここの登山口を利用するなら林道に入る手前の(ガードをくぐってすぐ)道脇に駐車スペースがあるのでそこから歩いたほうが間違いないようだ。
 雨はポツポツと降っていて家内は傘をさして階段を歩いている。お滝の行場を通過すると道は登山道らしくなり樹林帯の中なので雨も落ちてこなくなる。
 東北門跡に着くと道は別れていて山頂方面と進む。礎石群を見て再び上り始めると前が明るくなってきた。山頂は近い。北帝門跡への分岐を過ぎると笹の中を上りきって草の広い城跡の山頂に出るる。空に青い部分が広がってくるが風が強くとても冷たい。
 南端の丘の上に頂上標識があって祠もある。展望はもちろん抜群である。
 しばらく眺めを楽しみ寒いので行動食らしきものを口に入れ、今度は北帝のピークを目指す。
 北帝門跡への分岐点からカヤの中に入るがすぐに整備された道が並行してあるのに気が付きその道を歩く。途中、ピークへの踏み跡があったので急斜面を進むと壊れかけた「福岡県」と書かれたブロックのようなものがある。よくわからないがここがピークであろう。
 下山は戻るのも面白くないのでとにかく東へ適当に急斜面を下ると道が見えてきた。北帝門跡の石柱を見てさらに尾根道(県境)を進む。踏み跡はあるが、正規のルートではないのでわかりづらいところが何か所かある。
 尾根道を下りきると東北門跡に到着する。ここから今度は東峰を目指し整備された道を進む。
 盛り上がった尾根道は土塁跡でもある。窪んだ場所に着くと「つつみ跡」とある。どうやらここが東峰のようだ。
 さらに進むと鐘撞堂米倉跡と史跡を見て階段が続く。下りきると橋を渡って舗装された車道に出る。地形図にはこの道はない。最近できた道であろう。この道をひたすら上って行くと行きどまりで案内板がある。(車の回転場所にもなると思う)
 案内板の左脇から階段を上って行くと最初に歩いた東北門跡から山頂への道に出る。再び東北門跡に着くとそこから往路を戻る。雨に濡れるどころか青空の山頂を楽しむことができた。
 今日も山に自然に感謝!!(北九州に戻るとなぜか吹雪いていた) 
■コースタイム
 登山口-(25分)-東北門跡-(30分)-山頂-(15分)-北帝-(7分)-北帝門跡-(10分)-東北門跡-(12分)-東峰-(19分)-車道-(14分)-東北門跡-(14分)-登山口 ※休憩時間は含めず。全行程で3時間弱でした。
今回のコース(クリックで拡大)
登山口(10:24)
ブロックなどでできた階段
しばらく続く 民家だろうか お滝の行場と言う場所らしい
ここで修行するのだろう(10:37) この水に打たれるのだろう 九電も使用してるようだ
緩やかな坂道 背振幹線とある 所謂「堀切」であろう
北東門跡(10:53) この手前に北帝への道がある 丸尾礎石群(11:00)
かなり広い 大礎石群(11:03) ぽつっと巨石がある
整備された道が続く 北帝門跡への分岐点(11:12) 頂上目指す
山城跡だけに広い 九千部山が見える りっぱな方角盤
石碑がある 草スキー場 頂上へ
「いものがんぎ」とある 基山頂上(11:22) 寒さで少々おかしくなったようだ
基山の街が見渡せる 青空が気持ち良い 宝満山方面をバックに
北帝門跡を目指す(11:45) カヤの脇に整備された道があった 途中から北帝頂上へ
北帝頂上・・・「福岡県」の文字がある(11:56) 適当に急斜面を下る 道が見えてきた
北帝門跡(12:03) 尾根道を東に進む 踏み跡を進む
県境の杭のようだ カゴの木 東北門跡に戻る(12:13)
今度は東峰を目指し整備された道を進む 土塁跡とあるので土塁の上を歩いていたようだ ここが東峰326mこと「つつみ跡」(12:25)
階段を下る 鐘撞堂とある(12:30) 巨石の横を通過
米倉礎石跡(12:34) かなり大きい倉だったんだろう 階段が続く
橋を渡る 車道に出る(12:44) 転回場所(12:52)
 階段を上る 今日三度目の東北門跡(12:58)   お滝の行場を通過(13:06)
北九州に戻るとなぜか吹雪
お疲れ様でした
 無事登山口(13:12) ここからも景色が良い   
     
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