2013年4月27日〜28日 野間岳・磯間嶽
鹿児島県南さつま市
 今年になって鹿児島県の山は、二度目の山行となる。前回は薩摩半島の北部の冠岳と紫尾山を歩いたが、今回は南部に位置する野間岳と磯間嶽を歩く。
 鹿児島県の薩摩半島の南部と言えば、九州の一番北部に住んでいる私にとっては、かなり遠い。せっかくの遠出であるのでその周辺の山も歩いてみたいところだが、何しろ現状私たちは一泊しかできない。色々と検討したが、移動時間のロスを考えると結局この2座のみ楽しむことにした。
 
 
1日目 野間岳(591m) 8の字コース
 ▲片浦コース展望所からの東側の展望
2013年4月27日(土) 天気 晴れ
 ■出発時間:午前6時(自宅) 宮ノ山登山口着:午前11時
  ■メンバー:家内と私の2名
 九州道を降りて錫山街道を走ると目の前に三つのピークが(妻はだんご三兄弟と呼んだ)並ぶユニークな山が見えてくる。近づけば、金峰と名が付く広告や道標があるのでそれが金峰山であるとわかる。そして南さつま市の街中を抜けて海が近付くと岬に富士型のような、目立つ山が見えてくる。それがなぜか初めて見る私でも野間岳とわかる。そう、「のまー」とした形と言う表現がそう連想させたのだと思う。この山を見るとやはり登らないわけにはいかない。
 11時ちょうど リアス式海岸沿いにある宮ノ山登山口に着く。駐車スペースは広く「舟が崎自然公園」の駐車場となっているが、私たち以外、誰もいない。時間は少し早いが海を見ながらランチを楽しむ。
 宮ノ山登山口には笠沙宮(かささのみや)跡の案内図と名の由来があって、ここが皇孫発祥の大ロマンを秘めた地であると説明がある。登山は自然を楽しむのが大きな目的であるが、古人が残した史跡などを観るのも楽しいではないか。
 登山口からドルメン式墳墓京塚積石塚と次々に史跡を見て進む。いつのまにか登山道となるが、ふと道票を見ると「野間岳山頂約5.0km」とある。「おかしい?」道を間違ったか・・・登山口では確か3.0kmであったはずがここにきて距離が延びてしまった。
 しかしどう考えても見逃すはずはない。地図とコンパスで確かめるが、現在地を予測できない。持参のGPSで見ればある程度は予測できそうだが、何しろ地図は25000分の1である。もし経緯度がわかっても誤差が大きすぎる。と色々と考えた挙句、道票が間違っているのではないかということにしてそのまま進む。進路を北にすると山腹の平坦な道となってやがて林道に出てどうやら女岳の下を歩いているようだ。見上げると青空と木々の緑が、まるで造られた画像のようにくっきりと目に映る。しばらく砂利道の林道を歩くと車道に出る。ここからの展望も素晴らしい。車道に出ると右に進むと野間神社である。鳥居をくぐりお参りをして登山道に踏み込む。樹林の中の斜面を登り始める。すぐに太郎木場登山口と道標があり、下山はここより降る予定である。第1展望所は西側が開けていて巨岩に立つと南の展望も望める。登山道は、階段の上り道となり、鎖場をクリアすると第2展望所に出る。ここからは南側が開けていて今歩いて来たコースの稜線や遠くに開聞岳も見える。さらに巨石の多い急斜面を登りきると急に開けて三角点のある頂上に到着である。三角点のある場所は展望がないが、祠を抜けて巨石群の上に立つと本日一番の絶景である。時間もあるのでしばらくのんびりしていると男性二人の登山者が登ってきて聞くと神社からだと言う。そして景色を見ながらのランチタイムを楽しんでいた。私たちはここから東に片浦コースを降る。樹林帯の中、緩やかに降ると大きな石が現れる。石の間をくぐって振り返ると笠沙石とある。さらに降ると視界が開け、周りに人工的な木々を感じる。道は斜めに分かれてなんとなく展望所だとわかる。するとやはり視界が開け、再び絶景に出会う。振り返ると野間岳の頂上部が姿を現し、360度、楽しませてくれる。展望を楽しんで再び登山道に戻るが、ここからはコンクリートの坂道を降る。そして車道に出ると神社までトボトボと歩く。神社から再び登山道に入り、太郎木場コースを下山する。こちらは谷間を降るので石がゴロゴロとある。しかしそれもそう長く続かない。民家が見えてくると車道に出てそのまま車道を降ると国道に出る。そこから宮ノ山登山口まで車道をボチボチ歩く。途中でバナナの花を初めて見て驚いたのが、本日の締めであった。
 その後、今夜の宿へ移動する。今日も自然に山に地元の人に感謝である。 翌日は磯間嶽
 ■コースタイム
  宮ノ山登山口−(65分)-野間神社-(30分)-野間岳頂上-(30分)-片浦コース車道出合い-(20分)-野間神社-(30分)-太郎木場登山口-(30分)-宮ノ山登山口
 ※休憩時間は含くまれていません。全行程で約4時間でした。
  
今回のコース(クリックで拡大)
奥の山が野間岳
 舟が崎自然公園P(宮ノ山登山口)
リアス式海岸(絶景です) 眺めを楽しみながら昼食 道路挟んで反対側に登山口
史跡の説明板が設置されている 京塚山頂に立ち寄る タツナミソウ
遺跡の前で 積石塚(この上に登山道) え!山頂まで5km?
住居跡か なだらかな道を歩く 石垣が結構続く
道標の通り進む 中継放送所への階段か?(左に見て通り過ぎる) しばらくこんな道
林道に出る 女岳の山腹を歩いているだろう 急に開けると
車道に出た(右に進む) 車道から見た頂上付近 神社の駐車場を通過
鳥居をくぐる お参りをして出発 道票が並ぶ
第1展望所 女岳 眺めは最高
様々な町から寄贈された樹木のようである 階段を歩く 鎖場がある
第2展望所からの眺め 開聞岳が見える 女岳も見える
巨石群 険しい斜面 筋がある岩が多い
一等三角点のある山頂 ここを通り抜けると展望が開ける 野間半島
巨石の上で ここで国民体育大会の採火式があったそうだ 東側の遠望
西側の展望 ヒメハギ 片浦コースを歩く
動くかな? 笠沙石門 巨木も多い
ノバラの花がきれいだ ツツジが満開 アザミも咲く
ずいぶんと離れた 展望所に立ち寄る 展望所にて(金峰山が見える)
展望所にて(野間岳を背に) コンクリートの階段になる 車道に出る
道路沿いに水場? 再び神社へ 鳥居をまたくぐり山頂方面へ
太郎木場登山口へ 山頂を見上げる 石がゴロゴロしている谷を下山
えぐられた道になる
 バナナの花  「姥」と言う地名 眺めが良い 
 トキソウのようだが・・・道端に咲いていた  無事戻る  今夜の宿 「かせだ海浜温泉ゆうらく」
翌日は磯間嶽 
 レストランで乾杯!  清潔感ある部屋  
     
   次ページ磯間嶽へ  
     
山日記トップへ