2017年7月13日〜7月15日 北岳(3193m)・間ノ岳(3189m)
「南アルプス初体験・国内2番目の高峰に登る」
広河原〜白根御池小屋〜草すべり〜北岳〜中白峰〜間ノ岳〜北岳〜右俣コース〜大樺沢二俣〜広河原
1日目 広河原〜白根御池小屋
 
▲白根御池と白峰の稜線
 平成29年7月13日(木) 天気 曇り
 ■出発時間:午前7時00分(JR新宿駅)
 ■メンバー:単独
 
 一昨年の同じ時期に東京出張があり、白根三山縦走を計画していたが、台風でやむなく断念した。今回はそのリベンジでもあるが、夏休み前とあって広河原行きの早朝のバス便がない。そのため白根御池小屋に一泊することになり、三座縦走となると私の脚力では小屋3泊となってしまう。 そこでやむなく間ノ岳からピストンすることにした。
 しかし、それが幸いして最終日は、前日までの悪天候が嘘のようで北岳の山頂で360度の絶景を楽しむことができた。
 新宿駅甲府街道のりばより「スーパあずさ1号」に乗る。昔ヒットした狩人の「あずさ2号」のフレーズが頭に浮かぶ。
 出発時間30分前にホームに着いたのだが、もう並び始めていた。列車は滑るように入り、15分前に乗車することができた。始発の良いところだ。
 列車は満員御礼で定刻の7時ちょうどに出発した。今日は平日のためかリュックを背負った人は割と少ない。一昨年は土曜日だったのでほとんどが登山者だった。
 甲府駅まで5つ目であるが90分もかかる。甲府駅で降りてトイレや食料を仕入れてバス停に向かうと既に長蛇の列。「もしかして座れない?・・・2時間も立っているのか?」と思っていたら2台に分かれて乗車となり、余裕で座ることができほっとした。
 バスには若い女性の車掌さんが載っていて切符を販売し、少しだけガイドらしい説明もあった。このバスはマイカー規制のある南アルプススーパ林道を走るわけだが、私の想像していた道より狭く荒れている。離合は離合場所でないと難しく、道路はかなり傷んでいるのか「ガタン、ガタン」と大きな音を鳴らし上下に揺れる。
 しかし、この道の開発に携わった人々の並々ならぬ苦労を知ると感謝以外には何も語れない。こうやって登山ができることは何とも贅沢なことなんだと思うのである。 
 途中の夜叉神峠で2人の登山者が降りて無事広河原に到着。
 バスを降りるととてもきれいな建物がインフォメーションセンターであった。
 2Fの休憩所で甲府駅で仕入れた弁当(わっぱ飯)を食べ出発する。
 吊り橋を渡るといきなり「くま出没中!」とあって動揺させるが、後で聞いた話だが、人慣れしていて近づいてくるらしい。
 広河原山荘横から登山道に入り、大樺沢との分岐点を過ぎると尾根に取りつき急登が、とにかく続く。 「小屋まで20分」の標識を見ると道は平坦になり、花もたくさんあってルンルン気分になる。もちろんルンルン気分にはもうひとつ理由があるが・・・・
 石畳を通過すると急に開けて前方には谷間を雪渓で白くした峰々が見え、横にはきれいな小屋と言うよりも立派な山荘が迎えてくれた。チェックインを済ませ、ビールへ直行。
 ジョッキビールを販売していたスタッフ(青年やご婦人)と話しながら乾杯!。ビールを楽しんでいたら岩手から来られたご夫婦とも話が盛り上がり(私が勝手に盛り上がっただけかも)夕食までのひと時を楽しく過ごせた。少々飲み過ぎたようだが・・・・
 豪華な食事の後は、疲れたのかすぐに寝てしまった。
 ■コースタイム
  広河原-(25分)-大樺沢分岐-(110分)-白根御池小屋 ※休憩時間含まず。距離4km、標高差718m
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今回のコース(クリックで拡大)
新宿のビジネスホテルを出発(5:50)
新宿駅発特急あずさ1号に乗車(6:45)
甲府駅に着く(8:40) バスを待つ長蛇の列 バスの中で切符の販売と説明をしてくれた
芦安駐車場・・・車窓から(10:00) 夜叉神峠登山口・・・車窓から(10:17) 同じ時間に2台で出発した
お野立所(※詳細 ガスが無ければよい眺めだそうだ 降車の時に回収された切符
広河原インフォメーションセンター(10:55) この上の休憩所で弁当を食べ出発 ここにも記念碑がある
ゲートがある 左に入る 吊り橋を渡る・・・揺れる
広河原川 え!クマ!? 広河原山荘(11:24)
道標はしっかりしている 古そうなケルン きれいな樹林
登山道らしくなってきた カラマツソウ ヤマホタルブクロ(山蛍袋) キキョウ科
キリンソウ(麒麟草)ベンケイソウ科 沢に架けられた木道を行く 大樺沢との分岐点(11:46)
尾根道になる 急登が続く 細い尾根道
丸太の階段 檜が多いようだ 開けた場所もあるが・・・
休憩ポイント 前方を歩く人もきつそう シロバナタニウツギの花
結構これがきつい ゴゼンチタチバナ(御前橘)ミズキ科 マイズルソウ
ガスっている 小屋まで20分とある(13:20) ようやく登場
道は平らになる 木道が続く タカネグンナイフウロウ(高嶺郡内風露)
水は冷たい ようやく現れた 荒々しい岩壁
石畳になった 広場に出たと思ったら 小屋と言うより山荘(13:40)
これが白根御池  チェックイン済ませ部屋に 山小屋とは思えない
 まずは乾杯! 飲みたらず・・・やっぱり地元のワインだ  しばらく知り合った方と山談義 
 左が高嶺  白根山脈の稜線 ミヤマハナシノブ (深山花忍)ハナシノブ科
明日は北岳へ
山小屋にしては 豪華な夕食 月が昇ってきた   
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