2011年8月26日〜29日 槍ケ岳〜穂高岳縦走

  今回は、遊山歩として3年続けての北アルプス遠征となる。そして今回もリーダーのMORIさんに全て計画をしていただき感謝である。
  今回の北アルプスは、大キレットに挑戦するとういうことで軟弱な私なりに少々体を鍛えてきた。そのおかげなのかどうかわからないが、最後まで無事歩きとおすことができた。また、出発時は天候が心配であったが、なんと初日以外はほぼ晴天となり、最高の景色を堪能することができた。さらに毎回のことだが、素晴らしいメンバーとの同行で大変楽しく過ごせ大満足の山行となった。山に自然に感謝である。
 <概略行程計画>
 ■1日目 平湯温泉から上高地までバスで移動。その後、明神館、徳沢、横尾を経て宿泊場所の槍沢ロッヂへと約14kmを約5時間かけて歩く
 ■2日目 槍沢ロッヂから槍ケ岳、大喰岳、中岳、南岳と縦走し、南岳小屋で宿泊。約9時間の予定。
 ■3日目 南岳小屋からいよいよ大キレットに挑戦。そして北穂高、涸沢岳を経て穂高山荘に泊まる。歩行時間は約6時間の予定。
 ■4日目 穂高山荘から奥穂高岳、前穂高岳に登頂し、重太郎新道を下る。昨年オープンした岳沢ヒュッテに立ち寄り、岳沢を上高地ビジターセンターへと下る。約7時間半の歩行予定。上高地からはバスで移動し、平湯温泉で一泊して帰路につく。
 
   今回出合った花々

1日目 
 上高地 〜 槍沢ロッヂ 
2011年8月26日(金) 天気 
 昨日我が家にMORIさん夫妻とあこちゃんと午後7時に集合していただき、その後、アズキさん宅で車を乗り換えて8時半に出発した。KENさんと2人で約2時間を目安に運転を交代し、午前6時に最終日に宿泊予定の平湯温泉岡田旅館に着いた。車を停めて雨具を着て上高地行き7時半のバスに乗り込む。約30分で上高地のバスセンターに到着。登山準備をして出発である。ここから明神徳沢横尾を経由して今夜の宿泊場所である槍沢ロッヂまで約5時間の予定である。梓川沿いに歩くと河童橋が見えてきた。もちろん名前は良く聞くが、拝見するのは初めてである。観光客と登山者で朝早くから賑わっている。ここで集合写真を若い団体のハイカーに写してもらう。雨模様だが、これからの冒険を楽しみにした笑顔で一杯である。山ガールさんもたくさんいてとにかく明るい。平坦で広い道をたくさんの登山者と歩く。中には子ども連れもいる。  左手にガスの切れ間に峰々が覗く。ガスっていなければきっと素晴らしい景色が目に飛び込んできたことだろう。るんるん気分で明神館に着く。雨具を着ていると暑いのでここで脱いだ。トイレを済ませたらすぐに出発だ。徳本峠の分岐を過ぎ、再び梓川の畔を歩く。白い蝶がたくさんいて近づくと飛び立つ。モンシロチョウかと思うがモンがない。やがて茶色い建物が見えてきた。徳沢ロッヂだ。手前のトイレに立ち寄る。周りを見るとトリカブトの花が青々と咲いていた。徳沢ロッヂではたくさんの登山者が休憩していた。私たちは小雨が降り出したので軒下で休憩することにした。MORIさんの奥さんが、新百名山の著書である岩崎元郎さんをらしき人を発見し、確認すると本人とのことであつかましくも写真を一緒に撮ってもらう。私も入りたかったが恥ずかしいので遠慮した。小腹がすいたので昨日買ったパンを口に入れて早々と出発である。横尾まで晴れて入ればきっと大パノラマを見ながらの旅であるが今日は期待できない。それでもガスの切れ間から見える峰々は迫力がある。11時50分、大きな吊り橋が見えてきた横尾に着いた。ここで昼食をすることに。登山者がずいぶん減ったようだ。ここから穂高岳を目指す人も多い。ガスっているが空を見上げると晴れ間が覗き日差しがきつい。天気が回復しているように思えた。昼食を済ませ、槍沢ロッヂ目指して出発である。林の中へと入り込むがすぐに涸れ沢に出た。道は細くなって石畳になった。雨が再び降り出したので雨具を着る。今日は着たり脱いだり忙しい。橋を渡り、沢を横断すると一ノ俣である。標高は1705m。上高地辺りが1500mちょっとなので約200mほどの標高差だ。再び沢沿いに歩くが、水の青さには驚く。再び木の橋を渡ると二ノ俣とある。持ってきた「山と高原地図」には一ノ俣はあるが二ノ俣は記載されていない。なぜだろうとどうでもいいことを考える。道は狭く沢のほとりをぎりぎりに歩く。石を針金で包み護岸をしている。トリカブトやサラシナショウマの花が賑やかに咲いている。林の中に吸い込まれるよう入ってゆき上を見ると林の間に青空が見えてきた。やや急坂を歩くと林に囲まれた石の階段を上がって行くと小屋が見えてきた。14時20分槍沢ロッヂにようやく着いた。小屋の入口では団体さんなのかたくさんの人がいて今日はかなり混むのかと思ったが中に入るとガランとしていた。外人の若い女性がPCを触っていて「にこっ」とすると「にこっ」と返してくれた。チェックインを済ませ、寝床の確保して雨具を乾燥室に干し、まずはMORIさん、KENさんとビールで乾杯。そして風呂で汗を流すことに。風呂は浴槽が二つあってそれぞれ2人は入れる。もちろん石鹸もシャンプーもないし、持ち込みも禁止だ。汗を流したら再びビールを。飲んでいたらMORIさんの知り合いでガイドをされている岳さんと徳沢でお会いした岩崎さんが来られて一緒にビールタイムを過ごす。夕食まであっと言う間に時間が過ぎ、とは言え、山小屋の夕食は早い17時からだ。腹が満腹になると、歩いた疲れと、もともと睡眠不足いや運転疲れなので一番に寝入った。とにかく寝たものが勝ちである。明日は晴れると信じて熟睡した。
 <コースタイム>
 上高地バスターミナル-(60分)-明神館-(70分)-徳沢-(65分)-横尾山荘-(60分)-一ノ俣-(50分)-槍沢ロッヂ
※歩行時間は約5時間(休憩時間含まず)全行程で約6時間15分でした。
翌日へ
平湯温泉バスセンター
雨具を着用して準備
上高地バスターミナル 
河童橋が見える 河童橋にて 若人が多い
テント場 子ども連れでテント泊のようだ 平坦な道をとにかく歩く
巨木に人が集まる 晴れていれば素晴らしい景色だろう 明神館の池でカモ発見
明神館で休憩 峰々が顔を出してくれた 徳本峠との分岐
梓川沿いにひたすら歩く 白い蝶がたくさんいた 徳沢ロッヂ
洒落た感じ 次は横尾を目指して出発 食べれるかも
相変わらず平坦な道を歩く 横尾で昼食 三人仲好く昼食中
吊り橋(ここからも穂高岳を目指せる) 登山道らしくなってきた 木の橋を渡ると一ノ俣
水が青い こんなところも 再び橋を渡る
と二ノ俣 護岸のため石を針金で包んでいる  青空が見えてきた
 シラビソの林の中 にある槍沢ロッヂ   たくさんの登山者で賑っている
 早速ビールで乾杯  MORIさんの知人岳さんと私(MORIさん撮影) 今夜の寝床 
 廊下は荷物置き場 夕食  全員で 
     
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